「フランスパンはなぜ長い」解決編

 どうも、月黄泉です。


 いつか書いた「フランスパンはなぜ長い」が今更気になって調べてみました。 っていってもソースがジャぱんなので怪しいのですけど。
 中世ヨーロッパ、フランスでルイ14世が王だった時代です。 基本的にはフランスパンは長い方が美味いらしく、ルイ14世も長い方が好きだったので、特別長いものを作らせていたそうです。 しかし、それもフランス革命によって終わりました。 宮廷で働いた職人は追い出されて、自分の店で営業することになったのですが。 味の追求、というか食の追求として、フランスパンの長さを競うようになってしまったそうです。
 しかし、長いフランスパンというのは保存がしにくく、贅沢なものだったのでした。 それを嫌ったナポレオンが長さや名称などの規格を決め、現在に至る、らしい。
 正直この話は調べても出てこない眉唾ものなんですが……
 ま、単純にフランスパンは長い方が美味いらしいので、結局は美味いから長いのでは?

書き散らし編

 今日はもうニュース記事はやめて、適当なことを書き散らしましょう。
 とりあえず今日話題になっていた、つなぎ法案について。

<つなぎ法案>ガソリン暫定税率、4月以降も維持の見通し

 最近世間でも話題になっているのでご存知かと思いますが、ガソリンの暫定税率というホットな議題があります。 実は現在ガソリンの税金は二重取りされているのです。 何年前にできた法律かは知りませんが、道路財源が足りないために、ガソリンの税金を更に取ることで補填していたそうな。
 さて、その法律が今年の3月いっぱいで効力を失うようです。 価格にして25円。 これだけガソリンが値下げすることになります。 やったー! 残念ながら、そうは言ってられません。
 自民党が、暫定税率を延長する気満々だからです。 元気ですね。 でもまぁ、国民としては値下げしてほしいじゃないですか。 民主党はそれを汲み取って(?)暫定税率を継続しないように強く抗議しております。
 延長なんかさせるかっ! と思う人も多いでしょうが、単純にそういうわけにもいかない。 暫定税率を廃止するということは、その分の税収を減らすということです。 税収が減るということは予算が減るということで、国民が受けられるサービスも減るということです。 なんというこったい。 社会福祉に疑問が持たれているこの時代で更にサービスが悪化するのか! っていうとそうでもないんですこれが。
 先ほど言ったように、これ、暫定税率で取った税金の行き先は道路オンリーなのです。 実は道路は財源がそれだけで独立していて、社会福祉だの教育関連だのなんだのの税金とは関係ないのです。 つまり、暫定税率を廃止すると、道路が作れなくなるのですよ。
 え? 別にいーじゃん。 と思うでしょう。 僕もそう思う。 たかが道路。 つーかさ、道路だけ財源別にすんなよ。 他のとまとめろよ。 道路特定財源なんて怪しいものに金を注ぎ込むくらいなら、他に回してくれ。 っていうか財源を独立させるなら社会福祉とかにしろよ。 っていうのが民主党の言い分。 それに対する自民党の言い分は「いやぁ、道路って収益とかめんどくさいじゃん? 独立してた方が計算ラクだし」ということ。
 というわけで国会はカオスなことになっているのです。 本当に道路必要なのかよく討議してくれよ。 そのための国会だろ、と僕は思うんですが。
 では考えてみましょう。 この問題における一番最悪なケースはなんでしょう。
 暫定税率延長? いやいや。 どうかな。
 ところでみなさん中学校のときに習ったと思いますが、衆議院で可決された法案は、参議院で否決されても、もう一度衆議院で採決して三分の二以上の賛成があれば最終的に可決できるのです。 俗に言う再可決。 衆議院の優越性。
 つまり、衆議院やりたい放題。 自民党なんでもできる。 てことは、どうあがいても最終的に暫定税率は延長されるのです。 ただ、時期が問題なんですね。
 この暫定税率は予算関係の法律ですから、予算案がまとまって、それを実行する法律を決める段階で一緒に決まります。 さて、これがもうちょと先の話なんです。
 ここで参議院の主の民主党は、暫定税率関連の法律をガン無視する戦法を取るようです。 そもそも否決しなきゃ、再可決もできない。 ところが60日放置すると勝手に否決ってことになっちゃうんです。 その後は再可決おっけー。 この60日というのがミソ。
 で、予算関連の法律と一緒に暫定税率を出すと、まず間違いなく民主党は無視します。 60日後見なし否決とされ、その後に再可決で正式な延長決定です。 これがですね。 前に言ったように、暫定税率の期限は3月いっぱいまで、更に正確に言うなら3月31日まで。 それまでに延長を可決しないと、4月の新年度からガソリンの値段が下がる。 まぁ、60日放置したら、明らかに間に合わないんですよ。 いつその法律が衆議院で採決されるのかによりますが、まず間違いなく4月は安くなります。 これが最大のポイント。 おそらく4月半ばで再可決される。 すると、5月からガソリンの値段が元通り。
 つまり、4月だけガソリンが安くなる。 って待てよ。 それ、やばいじゃん。 大混乱じゃん。 知ってる人もいるかと思いますが、ガソリンって個人でタンクに入れて管理とかできません。 法律的にだめです。 けど知らない人はするかもしれません。 安いうちに買い溜めしておけーって。 そりゃまぁ極端な話なんですが、大混乱は必死です。
 むしろ僕はそっちの方が最悪なんじゃないかと思ってまして。
 そういうわけで自民党がすごいこと言い出しました。
「じゃあ暫定税率を3月31日まで有効なんじゃなくて5月末までにしようぜ!」
 ……は? え?
 え? 何を言ってらっしゃるのか?
 これが今言う、つなぎ法案です。
 ばーか、そんなもん出しても参議院で無視られて60日放棄。 3月31日超えてしまえば暫定税率がそもそもなくなるんだから、つなぎなんか不可能じゃん。 と僕は思ってたんです。
 ってちょっと待てよ。
 試しに60日カレンダーで数えてみてください。
 間に合うんです。 1月中に出せば、3月31日までに再可決できるんです。
 えええええええええええええええええええええええええええ。
 いやいやいやいや。 ちょっと待て。 なんじゃそりゃ。 イミフ。 わけわからん。 ありえん。
 つーかそんな法律できるのか? 憲法的におっけーなのか? ってできるらしいのです。 まじで。
 というわけで。
 いずれ予想される大混乱を防ぐために、つなぎ法案を通しましょう! だってさ。
 当然民主党は大反発。 確かに「暫定税率延長」というのは予算関連の法律なので今から採決はできませんが(実はここあやふや。 書いてる僕は詳しく知らない。 でも記事によれば、大体2月中旬に衆議院を通るらしい)、3月31日までの期限を5月末に延ばす法律を出すのはおっけーなんだって。 意味分からん。


 というわけで国会は余計にカオスになるのでした。 だからその前に道路について話し合えって。
 オールマイ脳内知識なので間違ってるとこもあるかもしんない。
 ところで暫定税率に関してなんですが、本当は租税特別措置法というものの中で決められており、新たに出す延長案のことを租税特別措置法改正案と言います。 この中にはガソリンの暫定税率だけじゃなくて色んなものが含まれているらしいので、単純にこれを放置してもめんどいことになりそうな予感。 そんでまぁ、その中からガソリンの暫定税率だけ取り出して決めたのが、つなぎ法案ですね。


 あと、予算関連の法律に関しては、実は予算案を決めるのに法律はいらないんですが、予算案を実行しようとすると法律が必要なのです。 たぶん予算案では道路財源が暫定税率込みで計画されてるはずなんですが、実際それを集めるためには租税特別措置法改正案を通さないといけないんですね。 めんどっちい。