散策と展開

 お、終わった……なんつー長さだ……間に色々あったとはいえ十二時間以上かかった気がする。
 感想はまた後日。
 ひぐらしのなく頃に祭囃し編でした。
 面白かった……のかなぁ。 演出過剰って気もしましたが、たぶん面白かったんだと思う。


 ……と、感想は後日にしようと思ったけど、今のうちに書いておくか。
 当然ネタバレ含みますので要注意。



 さて、ひぐらしのなく頃に最終章でございますが。
 前にも情報があった通り、祭囃し編は三部構成となっております。 明確には表示されてませんけどね。
第一部 鷹野編
第二部 カケラ集め編
第三部 祭囃し編
 なぜ祭囃し編の中に祭囃し編があるのだ、と疑問に思うかもしれませんが、やってみればわかるはずです。

 さて第一部の感想ですが。
 皆殺し編で明らかになった、事件の犯人である鷹野三四。 まさか鷹野もスケープゴートで更に上がいるなんて想像もしてませんでしたが(もう面倒になってやってなかったというのもある)仕方がないのかもしれませんな。
 スタッフルームで仰っていますが、鷹野が真犯人になってしまうと全員をハッピーエンドにすることができない。 富竹さんが悲しむからね。 そのためには更に敵を作ることによって真犯人の座を譲らなければならなくなる。 あまり上手く処理された感じはしませんが、十分ハッピーエンドなのでしょう。
 そんな風に真犯人の座から降りなきゃいけないから、彼女には不幸な過去が用意されました。 彼女の人生は困難と悲劇ばかりで、真犯人でなくとも犯人足りうる人格が形成されていきます。 しきりに彼女は、どこで道を間違ったんだろう、と自問しておりますが、それはやはり高野一二三の遺志を上手く理解することができなかったからでしょうか。
 ともかく、鷹野というキャラが確立していきます。

 第二部に至ってついにひぐらしの謎は全て明かされます。 全てのオヤシロ様のタタリの真実。
 一年目は監督に雛見沢症候群が発生し、それをみんなで必死に返り討ちしたことによる偶然の出来事。
 二年目は同じく雛見沢症候群が発生して疑心暗鬼となった沙都子が両親を突き落とした。
 三年目は女王感染者である梨花の協力をその両親が渋り始めたため、鷹野が山狗を使って殺害。
 四年目は北条悟史がタタリを利用して叔母を殺害。
 五年目は研究が窮地に立たされ自暴自棄となった鷹野が真犯人に惑わされ、村を全滅させる終末作戦を実行。
 書いてみればざっとこんなもんなんですが、やはり鍵となるのは雛見沢症候群ですな。
 赤坂が覚醒するシーンは中々熱かったですね。
 ただね。 このカケラ集め編、物凄くしんどい。 ていうか青枠とひび割れの意味が分かんなくて詰まっちゃったよ。 をぅたむとかいう神が解決してくれたけど。
 ここは中々に感慨深いものがありますね。 全ての真実を知っていくわけですから。 しかし、疲れる。 正直、これはひどいと思うよ。



 第三部
 ここからが真の祭囃し編。 メインは48時間作戦ですが、怒涛の勢いで展開されていくので印象が薄い作戦です。
 確かに、雛見沢村全滅を阻止する手立ては既に綿流し編でヒントが出されていたんですな。 どう考えても梨花の志望から48時間経っても滅びていませんでしたから。 それが崩されると大虐殺も起こらなくなるというのは確かに、よくよく考えるとその通りだ。
 とにかく葛西と赤坂が熱かった印象があるのですが。 魅音もかなりイメージアップですな。 逆に圭ちゃんはほとんど出番なしで残念。
 しかし、今回イチオシのキャラは小此木だなぁ。 脇役的な位置で散々な目にあった人ですが、格好良い人でもあった。 赤坂にはやられるわ魅音にもやられるわ、悲惨でした。 いいのか特殊部隊の隊長。 ていうか、部活面子は常軌を逸した戦力だな。 飛び道具なしのサバイバルならとんでもない戦果が出そう。
 問題点は、レナや圭一にほとんどスポットが当たらなかったところだと思うんですが、それでも他に当たっている場所が非常に輝いていたのでいいかなぁと思います。 羽入はあんまり好きじゃないから微妙でしたが。 いや厳密に言えば好きでも嫌いでもないキャラですがね。 いや、色々と格好良いこと言ってたし、どちらかと言えば良い印象のキャラかも。
 まぁ総じて言うなら、脇役が熱かった。
 大石とか魅音の母親とかも。 うん、裏側を見るって意味では祭囃し編は非常に面白かった。 ひぐらしシリーズの最終章でありながら、補完の意味が強いんだと思った。


 問題編と解決編ではクオリティに差があるかもしれないけど、こうやって徐々に真実が明らかにされていくっていのうも好きです。 竜騎士07氏の次回作にご期待いたします。